動物豆知識【ノミ】
こんにちは!看護師の河村です。
名古屋でもようやく桜の開花宣言がされましたね
やっと暖かくなってきて嬉しいですが、春は予防や注射の時期です
狂犬病、フィラリア、ノミ・ダニと盛りだくさんですが、今日は動物豆知識第6弾としてノミについてお話させていただきます!
ノミは寒い間は繭で過ごします。
気温の上昇とともに、犬や猫などの寄生生物の動く振動や、吐く息を感知して成虫になります。
ノミが繁殖するには気温が13℃以上は必要なため、寒い冬になれば繁殖できず寄生されることはないとされていました。
しかし近年では家庭の温度調節が発達し、1年中快適な温度で過ごせる環境が多くなったため、冬になっても寄生がみられる場合があります。
ノミといえば、ピンピンとジャンプするイメージを持たれる方が多いと思いますが、1度寄生してしまえばその動物の体の上でジャンプすることはなく、毛の間を走って移動します。
ジャンプするのは地面にいて、寄生しようとしているときだけです。
体をくるくると回転させながら体長の60倍の高さ、100倍の距離を標的に向かってジャンプします。
あちこちの方向に伸ばした脚の先端が体のどこかに引っかかれば寄生生活の始まりとなりますが、着地は下手なので、ジャンプに失敗すると地面に叩き付けられるように落ちてしまいます。
ではノミに寄生されるとどうなるのでしょうか??
ノミは寄生後24~48時間で産卵します。
卵が成虫になるまで、暖かい時期では12〜14日、秋ごろでも3〜4週間で成虫になります。
また、目に見えているノミはたった5%で、残りの95%は卵・幼虫・さなぎの状態で周囲に隠れています。
この早いライフサイクルでどんどん繁殖し数を増やしたノミが体を動き回るので単純に痒みがあります。
また、条虫の卵を宿したノミを犬や猫が体をなめて体内に入れてしまうことで瓜実条虫が腸管に寄生。
下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。
ノミによるアレルギーで、皮膚炎を起こすこともあり、激しい痒みや湿疹、脱毛などが主な症状です。
一度この症状が出てしまうとその後はわずかなノミの寄生でも皮膚炎になってしまいます。
環境中で成虫になったノミが人に寄生することはありませんが、刺されることはあります。
ノミ刺咬症といって激しい痒みがある皮膚炎をおこします。
また、猫ひっかき病とゆう病気もあります。
この病気は猫では無症状ですが、感染している猫に人が引っ掻かれたり咬まれたりすると、リンパ節が腫れて発熱や頭痛をおこすことがあります。
一度家庭内にノミが入ってしまうと駆除が大変です。
ノミのライフサイクルを断ち切る、新たにノミが侵入することを防ぐためにも定期的に予防してあげましょう。
モフモフファミリーの豆次郎はジャーキータイプのノミ・ダニ駆除薬で毎月の予防を始めました
今年もしっかり予防して元気いっぱいにお散歩いこうね
- 2017.03.29 Wednesday
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- 14:59
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- by モフモフどうぶつ病院